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2006年11月29日 (水)

一年間

今週は少し感傷的になっております。
このブログを読んでいただいている方にはお察しいただけるかもしれませんが、
話としてはyue少納言が書きはじめたところからちょうど1年が経ちました。

独り言になっちゃいますが、今思うことを取り留めなく書きます・・。
柄にもなく、ちょっと暗くてごめんなさい。

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この3日間、なんとなくどんよりした天気。
本当はどんよりした天気はあまり好きではないのだが、
今日は夕焼けでなくて良かったと思っている。

11月30日。

もう1年が経ったのか・・と。

昨年の明日は、私の今までの人生の中で一番長い日だった。

yue少納言のスキルス胃がんが手術不能と宣告された日。

この日のことは2月26日の本人のブログにも記されているが、
告知を待つまで2人で過ごした時間が止まったように長かったことを
昨日のことのように思い出す。

ある程度覚悟はしていた。しかし、
「手術は不可能です。あとは延命治療しかありません。」という言葉の重さは、
それまで経験したことのない重さだった。

そして、本人には知らされなかったが、「長くても半年」という余命告知は
にわかには信じがたいものだった。
(その後、3ヶ月というさらに衝撃のセカンドオピニオンが来るのだが・・)

正直、そのときに思ったことは「どうしてyue少納言なんだ」という疑問だけだった。
言っちゃなんだが、世の中にはもっと悪いことをしてる奴や、
迷惑な奴が山ほどいるだろうに、何でyue少納言だけがこんな目にあわなきゃならないのか・・と。

そして、それまで家族を省みずに働いてきた自分の生き方や、大事だと思っていた仕事のことなどがとてもちっぽけな、つまらないものに思えた。

言い過ぎかもしれないが、自分の存在理由そのものがまったく変わってしまった。
そんな一日だった。

しかし、その絶望の中から光を見つけた日でもあった。

それは、治る方法があるかも・・というような根拠のない期待ではなく、
残された時間をどう輝かせるかという、自分たちの「未来」に対する、
「生きるテーマ」を見つけたことだった。

そして、その後ブログを通じて、同じ立場の人たちがたくさんいることを知り、
励ましあいながら生きることのすばらしさを知り、
命の大切さ、時間の大切さを確かめ合いながらすごした日々。

今考えると、この日が今の自分たち家族の本当のスタートの日だったと思う。

一年前は現実も、自分の存在も何もかも否定したかった。
しかし、何もかも、まずは受け入れて、肯定することからしか
未来は拓けないということを学んだ一年だった。

あの日、告知を待つ間の止まったような時間。
病院の窓から二人で見た、見事な紅葉と、きれいな夕焼けを
私は一生忘れることはないだろう。

今年は・・・まだちょっと見るのがつらい。
でも、いつかその景色が本当に自分の原風景と呼べる日が来ると思う。

そして、今年の11月30日。

明日も娘・まおたんの笑顔とともに過ごす、
今の時間を大切に、と思う。

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コメント

いつも、おじゃましています。
ご主人のブログも、優しい心が伝わってきます。

こちらも、優しくなれます。
カキコは時々、です。

投稿: 小波 | 2006年11月29日 (水) 23時51分

去年の11月末、主人も一旦開けて何も出来ず閉じ余命半年と告げられました。それから一年主人はまだ週3日出勤してくれてます。私は毎日おびえています。まだなぜ世の中の悪いやつらじゃなく善良で純朴な主人が と泣けてきます。奥様のブログ本当に癒されました。明るい文面にどれだけ元気をもらったか。そして今はパパッチが奥様亡き後も前向きに時には立ち止まったりちょっと暗かったりしながら 日常を大事にすごしておられるのを 未来の私もきっと大丈夫、嘆いたり寂しがったりはかなりすると思うけど生きていけると思わせてもらってます。このブログがあって本当に良かった。ありがとう。  

投稿: ひゃこ | 2006年11月30日 (木) 14時46分

いつもおじゃましています。
今朝の朝日新聞にラブラブラブレターの件掲載されていましたね。

投稿: たー子 | 2006年11月30日 (木) 15時58分

あしたも あなたにとって すてきなひになりますように
あなたが すてきだと 思える事が 実際にありますように
あなたが しあわせに なってほしいと 思う人が
健康で すこやかで すてきな日を すごせますように

投稿: まるいねこ | 2006年11月30日 (木) 20時35分

私も告知後、長くて暗い廊下を歩いたという現実ではあり得ない記憶が何故か残っています。心象風景でしょうね。
夫は「数ヶ月です」という言葉を私には伝えませんでした。
ぱぱっちさんの言葉を読みながら夫の思いはどんなだったろうと涙がこみ上げてきました。
私は元気になったのに・・・
yue少納言さんにも元気になってほしかった・・・
きっと奇跡がおきると信じていたのに・・・
奇跡を信じさせてくれる明るいブログでした・・・

>命の大切さ、時間の大切さを確かめ合いながらすごした日々<

>何もかも、まずは受け入れて、肯定することからしか未来は拓けないということを学んだ<

この言葉が心に響いています。

今の一瞬一瞬、二度と戻らない大切な時間をまおたんと一緒にyue少納言さんの分まで笑顔で!

♪限りなく現在を生きて♪ですね!

投稿: のほほん | 2006年11月30日 (木) 21時37分

ぱぱっちさん、まおたん、おはようございます。
ご無沙汰しています。
ここ1ヶ月あまりの間、おそらく治療の副作用でしょうが、超低空飛行中。
しかし、自分よりちょっとだけ先に旅だった方、今、再発治療中の友人たち、そして、私自身の治療に投下された税金、そうしたことを考えると、がんばってもがんばっても足りていない。休んだりしてはいけないのではないか。
「しんどい」なんて口にしてはいけない。

そうしているとき、高校時代の同級生から1通のメール。そこには「はむちゃんにがんばって欲しいから応援しているのではなくて、幸せになって欲しいから、一緒に楽しい時間を過ごしたいから応援しているんだよ」と書かれてました。

今日のぱぱっちさんの記事とあわせて、冷徹な私が、ちいとばかし、涙したのでした。

投稿: はむうし | 2006年12月 1日 (金) 08時37分

私がyue少納言さんに書き込みしたのは、辛い様子をぱぱっちさんに教えていただいた時でしたので、もう一度最初からゆっくりと読み返しました。
状態の適格な認識、判断と優れた文章力に改めて感動してしまいました。そしてyue少納言さんを支えてこられたぱぱっちさんとまおたんの家族の歴史を見せていただきました。ハンドルネームの「少納言」職を名乗るだけの教養と雅な気品ただようお人柄が偲ばれ、残念でなりません。
まおたん、ぱぱっちさんのお気持ちを思うと言葉がありませんが、お二人の幸せとご健康をお祈り申し上げるのみです。

投稿: ハイジ | 2006年12月 2日 (土) 14時28分

たぶん、癌の告知で一番辛いのは本人なんですけど、
でも、何かの番組で、人間が受けるストレスの中で、連れ合いの死ほど強く辛いストレスはないと聞いたことがあります。
私が癌の告知をされた時、私よりも夫の方が倒れそうな顔をしていたのを覚えています。
普段はとても冷静な人です。
それでも自分の身体のことになると二の次で、少々体調が良くなくても無理をしている夫に、もっと自分の体を気づかって欲しい今日この頃。
なかなか病院にかかってくれず、言うことを聞かない子どもみたいで困っています。。。(-"-)

投稿: りんりん | 2006年12月 2日 (土) 22時40分

でも、出会えてよかった。ありがとう。

投稿: きゃんべる。 | 2006年12月 7日 (木) 23時15分

パパッち様☆
初めてコメントさせて頂きます。私はyue少納言さんと派遣時代@青山に一緒にお仕事させていただいた者です。まおたんがお腹にいると判明した頃です。先日、やはり同じ職場で働いていて年賀状をyue少納言さんとやりとりしている友達からyue少納言さんが他界されたことを聞き驚きました。yue少納言さんのブログを拝見させて戴きましたが、一緒に働いていた当時とは全く変わることなく明るく前向きに病気と闘っていられたyue少納言さんに感動させられ、どうしてもパパッち様にコメントしたく今回初めてさせて戴きました。yue少納言さんは当時、パパッちさんのお話など楽しくされていて、いつもいつも涙を流しながら笑って楽しいお話をして私たちを盛り上げてくれていました。yue少納言さんは会社でも人気者でした。先日このnewsを知りましたものでまだ何と言っていいかわかりませんが、yue少納言さんの御冥福を心よりお祈り申し上げております。パパッちさん、yue少納言さんとの宝、まおたんとこれからもがんばってくださいね。私は何もできないけれど、陰ながらお二人を応援しております。

投稿: ちゃーこ | 2006年12月 8日 (金) 15時13分

コメントのお返事大変遅くなりました・・いつも謝ってばかりですが・・すみません。

>小波さん
なかなか頻繁に更新できませんが、時々遊びにいらしてください。お待ちしています。

>ひゃこさん
私たちは、あまり先のことを考えず(考えてもわかりませんからね・・)とにかくその日や明日をどう大事にするかだけを考えるようにしてから前向きになれた気がします。ご主人との大切な日々が今日もすごせますよう・・。

>たー子さん
実際はあんなにかっこいいものではないのですが・・。記事を書いてくださった方は実際にイベントにも参加されていて、私たちの立場をとても理解して下さっている方でした。この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。

>まるいねこさん
>あなたが しあわせに なってほしいと 思う人が
>健康で すこやかで すてきな日を すごせますように
本当に、それが一番幸せなことだと思います。ありがとうございます。

>のほほんさん
私にもいくつかの心象風景がありますが、本当かどうかわからなくなっているものも多いです。で、不思議なことに、まおたんもそのような景色を持っているようで、時々ありえないような思い出?を話します。

>はむうしさん
お体の具合はいかがですか。実際このような立場になって、実は自分たちを応援してくれている人の存在が多いことに気づきます。だから命を大事にしないといけないんですよね。
世の中では悲しい事件、特に子供の自殺が報じられますが、ぜひ、必ず応援してくれている人がいる、そのことに何とか気づいてもらいたいと心から思います。それだけできっと救われる子供がたくさんいるはずだと思うのです。

>ハイジさん
私も近くにいながら、読み返してみて初めてわかったこともたくさんあります。いずれにしても、妻がこのように文章を残してくれたおかげで、いつまでも妻と対話ができる自分がいることに感謝しています。本当の真実はきっとわからないんですけどね。

>りんりんさん
正直、強いストレスだと思いますが、これは乗り越えられるストレスだと思っています。人間、いつまで続くかわからないストレス、不安が一番厳しいと思いますので。今の自分に不安がとても小さいのは、本当に周りのみなさんのおかげです。

>きゃんべる。さん
こちらこそ、本当に出会えてよかったです。

>ちゃーこさん
お話は妻よりお聞きしていました。その節は大変お世話になりました。
yue少納言が楽しい時間をすごさせていただいた職場の皆さんにも、本当に感謝です。
#実はまおたん、とにかくマグロが大好物なのです。マグロの漁獲制限のニュースを見て、本気で泣いています。外圧に負けず、日本の食文化を守ってください・・とぜひお父様にお伝えください!?

投稿: ぱぱっち | 2006年12月12日 (火) 01時00分

ぱぱっちさん☆お元気ですか?
私のほうこそyue少納言さんにはたくさん笑わせていただきました。ありがとう。まおたん☆を出産された後に一度青山までまおたん☆を連れてyue少納言さんが遊びにこられた時、私はどうしても仕事から抜け出せなくて結局会うことができなかったのが大変に悔やまれます。まおたん☆をすごく幸せそうに抱っこされてたそうです。yue少納言さんはきっときれいなキラキラのお星様になってることでしょうね。まおたん☆、マグロ大好きですか?今度お時間あるとき、是非築地まで遊びにいらしてください☆

投稿: ちゃーこ | 2006年12月12日 (火) 16時26分

何度も読み返していたのですが、なんだかコメントできずにいました。
わたしの中では、yue少納言さんのイメージは、青空と桜(yannさんの記事の影響です)と広い大地(これは北海道)、でした。
それからもう1つ、「私は本当に、いい人と結婚した。」という、yue少納言さんの言葉。これも忘れられません。
これからは、紅葉のたびにも、強く思い出します。お会いしたこともないけれど、きっと、笑顔です。

投稿: すみ | 2006年12月13日 (水) 12時54分

このところ、土地を探して八ヶ岳南麓を徘徊しています。
そこに、小さな家を建てます。
そして、yue少納言さんを偲んで一本の桜の樹を植えるつもりです。
花も紅葉も美しい桜は、私の中では彼女のイメージなのです。
うまく根付いてくれたら、いつの日か会いに来てほしいです。

投稿: yann | 2006年12月13日 (水) 13時57分

ご無沙汰しております。
一年が経つのですね。ぱぱっちさんの心境がひしひしと伝わってきます。
私にとってyue少納言さんと出会い、沢山元気を頂きました。
今、いろんな事を乗り越えなくてはなりませんが、たのもしいまおたんと一緒に前に進んで行ってほしいです。

投稿: さかな | 2006年12月20日 (水) 10時07分

忘れられない光景。みなそれぞれあると思います。
本当に色々なことがあった1年間でした。
私にとっては、yue少納言さんに出会えたことで、視野が広げられた気がします。
そして、この病気と向き合う“覚悟”というか、“勇気”を教えられました。

来年も楽しく行きましょう!!

投稿: きゃんべる。 | 2006年12月31日 (日) 18時39分

今年はわたしも色々なことがありました。
yue少納言さんに出会って、生き方を教えてもらいました。理想です。いつも胸にあります。
感謝です。

投稿: すみ | 2006年12月31日 (日) 22時55分

新しい年になりました。
昨年はいろいろなことがありましたが、yue少納言さん出会えたことは私にとってとても大きな出来事でした。
今でも日に一度はここに来て、言葉ではうまく表現できないのですが、何か教えのような勇気のような・・yue少納言さんの大きな愛を感じ、力をもらっています。
今年もよろしくお願いします。

投稿: ミームラ | 2007年1月 4日 (木) 22時39分

以下、亀コメントですみません・・。
見ていただけたらうれしいです。

>ちゃーこさん
ままっち星(まおたん命名)は、夕方東の空に青い光を放っているそうです。人工衛星っぽい気もします。
ぜひ築地には連れて行きたいですね。自分が行きたいだけといううわさもありますが。

>yannさん
八ヶ岳も暖かくなったら、またまおたんを連れて行きたいと思っています。ここからだと案外近いんですよね。

>さかなさん
いろいろありますが、楽しい毎日です。まおたんがいることは、yue少納言に本当に感謝しています。前へ前へですね。

>きゃんべる。さん
ぜひ今年もよろしくお願いします。ボタキッズの輪が少しずつでも広がり続けることを願っています。

>すみさん
私も、自分の妻ながら、最後の一年に本当にいろいろなことを教えられました。何よりも一番大きかったことは、死を前にして、人間は「生き方」を示せるんだということがわかったことです。皆さんの中にyue少納言が生き続けてくれていることが本当にうれしいです。

>ミームラさん
私も時々過去のブログを読み返しますが、本当の愛のようなものは、本文より皆さんとのコメントのやり取りの中にあったことを強く感じます。
だからこそゆっくりですが、とにかく続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。

投稿: ぱぱっち | 2007年1月14日 (日) 01時01分

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